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【Logic】後件肯定の解説
最終更新:2026-01-15
概要
後件肯定(こうけんこうてい、Affirming the Consequent)は、条件文「PならばQ」において、Q(後件)が真であることを理由にP(前件)も真であると断定してしまう誤謬である。
P → Q(もしPならばQ) Q(Qである) ∴ P(よってPである)
これは以前の「前件否定」と同様の形式的誤謬であり、Qを引き起こす原因がP以外にも存在する可能性を無視している。
例と間違っている理由
例1:サーバーのダウン
「サーバーがサイバー攻撃を受ければ、システムはダウンする。 今、システムがダウンしている。 したがって、サイバー攻撃を受けているに違いない。」
間違っている理由:システムがダウンする原因(Q)は、サイバー攻撃(P)以外にも、ハードウェア故障、設定ミス、電力喪失など多様である。QからPを特定するには他の可能性を排除しなければならない。
例2:論文の引用数
「画期的な論文であれば、引用数は多くなる。 この論文は引用数が多い。 したがって、これは画期的な論文である。」
間違っている理由:引用数が多い原因(Q)は、画期的であること(P)以外にも、トピックが流行している、著者が有名である、批判的な引用が多い、といった理由が考えられる。
対処法
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必要条件と十分条件を区別する PはQの「十分条件」かもしれないが、「必要条件(PでなければQにならない)」であるかを慎重に検討する。
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逆・裏・対偶を確認する 元の命題「P→Q」が正しくても、その逆「Q→P」が正しいとは限らないことを常に意識する。