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【Logic】新しさに訴える論証の解説
最終更新:2026-01-15
概要
新しさに訴える論証(あたらしさにうったえるロンしょう、Appeal to Novelty / Argumentum ad Novitatem)は、ある手法、理論、製品などが「新しい」あるいは「最新である」という事実のみをもって、それが従来のものより正しい、あるいは優れていると見なす誤謬である。
例と不適切な理由
例1:ソフトウェアのバージョンアップ
「この最新のOS(またはライブラリ)は、昨日リリースされたばかりだ。古いバージョンよりも機能的でバグが少ないに決まっている。今すぐ全システムを移行すべきだ。」
- 不適切な理由:新しさはしばしば未検証のバグや互換性の問題(回帰バグ)を伴う。歴史的に安定している旧バージョンの方が、特定の環境下では優れたパフォーマンスを発揮する場合も多い。
例2:最新の計算モデルの採用
「SOTA(State-of-the-Art)を更新したばかりのこの最新深層学習モデルを使えば、我々の研究データでも最高の精度が出るはずだ。古い統計モデルを検討する必要はない。」
- 不適切な理由:最新のモデルが自分の扱うデータセットに対して過学習していたり、計算コストに見合わない微小な改善しか提供しなかったりする可能性がある。新しさ(Novelty)は客観的な優位性の直接的な証明にはならない。
対処法
- 定量的な比較の要求:新旧に関わらず、同じ評価指標(ベンチマーク)を用いて、性能や信頼性を直接比較する。
- 「新しさ」以外の価値基準を設定する:安定性、コスト、保守性、堅牢性など、目的に応じた多角的な評価軸を維持する。
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