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【Logic】連続体の誤謬の解説
最終更新:2026-01-15
概要
連続体の誤謬(れんぞくたいのごびゅう、Continuum Fallacy / Fallacy of the Beard)は、二つの状態の間に明確な境界線(閾値)を引くことが困難である(連続的である)ことを理由に、その二つの状態に本質的な違いはない、あるいは区別は無意味であると主張する誤謬である。「ハゲのパラドックス」としても知られる。
例と不適切な理由
例1:シミュレーションの精度
「計算のステップ数をどれだけ増やしても、量子化学計算において完全に『正確』な解を得ることは不可能だ(常に近似が含まれる)。したがって、精度が高い計算と低い計算を区別することに意味はなく、どの手法を選んでも同じだ」。
- 不適切な理由:完全な真理への境界線が曖昧であっても、実用上の精度の「差」は厳然として存在する。連続的な変化の中にも、質の異なる状態は存在する。
例2:不純物の定義
「どれほど精製しても、溶媒から不純物をゼロにすることは物理的にできない。したがって、『純粋な試料』と『不純な試料』の間に明確な線引きはなく、試料の純度にこだわるのは無意味だ」。
- 不適切な理由:微量の不純物が結果に与える影響の度合い(程度問題)を無視し、両者を極端に同一視している。
対処法
- 程度の差の認容:境界線が引けないことと、両端の状態に著しい違いがあることは両立することを理解する。
- 実用的な閾値の設定:議論の目的に応じて、暫定的な、あるいは合意に基づく「基準(しきい値)」を設け、その基準に従って区別を行う。
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