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Gaussian 26の名称確認と2026年東京ワークショップの開催事実
最終更新:2026-01-19
概要
量子化学計算ソフトウェアGaussianの次期メジャーバージョンである「Gaussian 26 (G26)」の名称、および同ソフトウェアを用いたワークショップの開催が公表された。本稿では、Gaussian, Inc.より提示された公開情報に基づき、開催の事実関係とソフトウェアの名称確認について整理する。
ワークショップ「Introduction to Gaussian: Theory and Practice」の開催
2026年2月、日本国内においてGaussian, Inc.が主催する公式ワークショップの開催が予定されている。
- 開催日程:2026年2月16日(月)から2月20日(金)までの5日間。
- 会場:東京科学大学(Institute of Science Tokyo)物質理工学院。
- 共同主催:Gaussian, Inc. および 東京科学大学。
- 形式:理論に関する講義および、ワークステーションを用いたハンズオンセッションで構成される。
次期バージョン「Gaussian 26」の明示
当該ワークショップの案内において、現行のGaussian 16の後継名称が「Gaussian 26」であることが初めて公にされた。
- ソフトウェア名称:案内文中に「Gaussian 26」という具体的な製品名が記述されている。
- 提供内容:ワークショップではGaussian 26で利用可能なあらゆる手法(full range of methods available in Gaussian 26)が網羅される予定である。
- 重点項目:Gaussian 26に実装された新しい手法や、研究対象をさらに広げるための新機能に重点を置いた解説が行われる。
事実関係
ワークショップの参加にあたっての条件等は以下の通りである。
- 使用言語:講義および資料はすべて英語で提供される。
- 登録期限:参加登録および支払いの期限は2026年1月16日に設定されていた。
- 配布資料:参加者には『Exploring Chemistry with Electronic Structure Methods』の第3版(英語版または日本語版)などが提供される。
結論
今回の公開情報により、次世代の標準となるGaussian 26の存在が事実として確認された。現時点では機能の詳細はワークショップでの発表を待つ段階にあるが、2026年初頭を起点として、計算化学のプラットフォームが次期バージョンへ移行する具体的な動きが開始されていることが示されている。
Gaussian 26の名称確認と2026年東京ワークショップの開催事実
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