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MalwareBazaarにおける挙動解析データの参照:インシデント時の初動調査手順

last_modified: 2026-01-21

※生成AIによる自動生成記事です。自己責任でご覧ください。

※本記事で紹介するサイトは研究や検証目的でマルウェアそのもののダウンロードが可能です。他者に危害を与えるなどの悪質な行為を行った場合、法的な措置を受けます。それを理解したうえで利用してください。

※ここまでの解説を聞いて、意図や意味がわからない場合、このサイトを利用しないでください。

1. 目的と適用範囲#

本稿は、不審なファイル(マルウェアの疑いがある検体)が発見された際、そのファイルがシステム上でどのような動作を行うかを、MalwareBazaarを用いて確認する手順を定義する。 本手順は、リバースエンジニアリング等の高度な解析技術を持たないオペレーターを対象とする。なお、MalwareBazaarは「検体の共有と情報の集約」を行うデータベースであり、アンチウイルスソフトのような「駆除・隔離」機能は有しない点に留意すること。

2. Vendor IntelligenceとBehavior Graph#

MalwareBazaar自体は静的なファイルリポジトリであるが、複数の外部自動解析システム(サンドボックス)と連携しており、その解析結果を集約して表示する機能を有する。これにより、ユーザーはファイルを実行することなく、その挙動を視覚的に把握可能である。

Behavior Graph(挙動グラフ)の定義#

ここでのBehavior Graphとは、連携するサンドボックス(Hatching Triage, CAPE Sandbox等)によって生成される、プロセス実行連鎖(Process Tree)およびネットワーク通信の可視化データを指す。

  • プロセスツリー: マルウェアが実行された後、次にどのコマンドを呼び出し、どのシステムプロセス(PowerShell, cmd.exe等)を起動したかの親子関係を示す図。
  • 通信フロー: 実行後に接続を試みた外部サーバー(C2サーバー)のIPアドレスやドメイン。

3. 実践的確認フロー#

インシデント発生時、対象ファイルのハッシュ値(SHA256等)が判明している場合、以下の手順で挙動情報を特定する。

手順1:検体の検索#

MalwareBazaarの検索フォーム(Browse Database)に対象のハッシュ値を入力する。 データベースに登録がある場合、該当検体の詳細ページ(Sample Page)が表示される。

手順2:Vendor Intelligenceタブの参照#

詳細ページ内のタブメニューから 「Vendor Intelligence」 を選択する。 ここには、Intezer, Hatching Triage, Yoroi, InQuest等のセキュリティベンダーによる自動解析レポートへのリンクおよびサマリーが表示される。

手順3:挙動(Behavior)の確認#

「Vendor Intelligence」セクション、またはページ内の「Behavior」関連情報から、以下の要素を確認する。専門知識がない場合、特に以下の「IO(Indicator of Compromise)」に着目する。

  1. Network Activity(通信挙動):

    • HTTP/HTTPSリクエスト、DNSクエリのログを確認する。
    • 確認事項: 既知の業務利用ドメイン以外の、不審なIPアドレスやドメインへの接続有無。
  2. File Activity(ファイル操作):

    • ファイルシステムへの書き込み(Dropped Files)を確認する。
    • 確認事項: AppDataTemp フォルダへの実行ファイル生成、自己複製挙動の有無。
  3. Process Execution(プロセス実行):

    • リンク先のサンドボックスレポート(例: Triage Report)を開き、プロセスの相関図を参照する。
    • 確認事項: 文書ファイル(Word, Excel等)からPowerShellやコマンドプロンプトが起動されていないか。これはダウンローダー型マルウェアの典型的な挙動である。

4. 得られる情報の解釈と限界#

本ツールで確認できる情報は、あくまで「自動解析環境下での挙動」である。

  • 環境検知による動作停止: 一部の高度なマルウェアは、解析環境(サンドボックス)であることを検知し、無害な動作を装う、あるいは動作を停止する場合がある。レポート上で「動作なし」とされていても、安全であるとは断定できない。
  • 情報の即時性: 新種のマルウェア(ゼロデイ)の場合、Vendor Intelligence情報がまだ生成されていない、あるいは連携されていない場合がある。

5. 結論#

MalwareBazaarは、検体そのものの入手だけでなく、その「挙動の概要」を迅速に把握するためのインデックスとして機能する。オペレーターは、Vendor Intelligenceタブを経由して外部サンドボックスの可視化データ(Behavior Graph)にアクセスすることで、コード解析を行うことなく、通信先やファイル操作といった侵害の兆候を客観的事実として確認可能である。

参考文献#

  • abuse.ch. (n.d.). MalwareBazaar - Vendor Intelligence. Retrieved from https://bazaar.abuse.ch/
  • Hatching. (n.d.). Triage - Malware Analysis Sandbox. Retrieved from https://tria.ge/ (Referenced as a primary integration partner for behavioral reports)
MalwareBazaarにおける挙動解析データの参照:インシデント時の初動調査手順
https://ss0832.github.io/posts/20260121_malware_bazaar/
Author
ss0832
Published at
2026-01-21
License
CC BY-NC-SA 4.0