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【Psychology】確証バイアスの解説
最終更新:2026-01-23
概要
確証バイアス(かくしょうバイアス、Confirmation Bias)は、認知心理学における代表的なバイアスの一つであり、自分が既に持っている先入観や仮説を肯定する情報を選択的に認知・評価し、否定する情報を無意識に排除または過小評価するプロセスである。これは「知的な不誠実さ」を生む主要因となる。
例と発生機序
例1:血液型と性格診断
「A型は几帳面だ」と信じている人は、A型の人が整理整頓している場面を見ると「やはりそうだ」と記憶するが、A型の人が部屋を散らかしている場面を見ても「たまたまだ」として棄却するか、記憶に残さない。
発生機序:人間の脳は認知的不協和(自分の信念と矛盾する事実によるストレス)を回避するように設計されており、既存の認知フレームワークと整合する情報を処理する方がエネルギーコストが低いため、無意識のフィルタリングが発生する。
例2:デバッグ作業
プログラムのバグ原因を「ここにあるはずだ」と仮定すると、その仮説を支持するログばかりを追いかけ、仮説を否定するエラーメッセージを見落とす。
対処法
- 反証の積極的探索:「自分の仮説が間違っているとしたら、どのような証拠が出るはずか?」と自問し、あえて否定的な証拠を探しに行く。
- 悪魔の代弁者(Devil’s Advocate):意図的に反対意見を述べる役割を設け、議論の死角を強制的に可視化する。
【Psychology】確証バイアスの解説
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