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【Psychology】フレーミング効果の解説
最終更新:2026-01-23
概要
フレーミング効果(フレーミングこうか、Framing Effect)は、同一の選択肢であっても、その提示方法が「利得(ポジティブな枠組み)」として強調されるか、「損失(ネガティブな枠組み)」として強調されるかによって、意思決定者の選択が逆転する認知バイアスである。
例と発生機序
例1:手術の同意率
医師が患者に対し、ある手術の結果について説明する際、「生存率は90%です」と伝えた場合と、「死亡率は10%です」と伝えた場合を比較すると、前者の表現の方が同意率が有意に高くなる。論理的には同じ確率であるが、受け手の印象は異なる。
例2:食品の表示
「赤身率80%」と表示された挽肉と、「脂肪分20%」と表示された挽肉では、実質的な成分は同じであっても、消費者は前者の方を「より健康的である」と判断し、購入する傾向がある。
発生機序:
- プロスペクト理論:人間は、利益を得る喜びよりも損失を被る苦痛を大きく感じる(損失回避性)ため、ネガティブなフレーム(死亡率、脂肪分)に反応してリスク回避的な行動をとる。
対処法
- リフレーミング:提示された情報を逆の視点(生存率⇔死亡率)に変換し、感情的なバイアスを中和して再評価する。
- 数値の絶対評価:パーセンテージや印象語ではなく、実数や期待値に基づいて計算を行う。
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