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【Psychology】ナイーブ・リアリズムの解説
最終更新:2026-01-23
概要
ナイーブ・リアリズム(素朴実在論、Naive Realism)は、自分が外界をありのままに客観的に知覚していると信じ込み、自分と異なる見解を持つ他者は、情報不足か、知能が低いか、あるいはバイアスによって歪んでいるとみなす認知傾向である。これが対立や分断を深化させる主要因となる。
例と発生機序
例1:政治的対立
「私の支持する政策は事実と論理に基づいている。反対派はマスメディアに洗脳されているか、利権に目がくらんでいるため、真実が見えていないのだ」と考える。
発生機序:人間の認知プロセス(解釈や構成)は無意識下で瞬時に行われるため、主観的な「解釈」を客観的な「現実」そのものであると誤認することに起因する。
例2:トラブルの解決策
「この問題の解決策は明らかだ。それに同意しない彼は、状況を理解していないか、意図的に妨害しようとしているに違いない」と推論する。
対処法
- 解釈の複数性の受容:同じ事実に対しても、個人の経験や価値観によって異なる「合理的」な解釈が存在し得ることを公理として認める。
- バイアスの盲点(Bias Blind Spot)の認識:「自分はバイアスの影響を受けないが、他人は受ける」と考えること自体が強力なバイアスであることを理解する。
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