440 words
2 minutes
【Psychology】自己奉仕バイアスの解説
最終更新:2026-01-23
概要
自己奉仕バイアス(じこほうしバイアス、Self-Serving Bias)は、成功した事象の原因を自分の内的要因(能力、努力)に求め、失敗した事象の原因を外的要因(運、課題の難易度、他者の妨害)に求める認知傾向である。自尊心を維持するための防衛機制として機能するが、客観的な反省と成長を阻害する。
例と発生機序
例1:試験結果
試験で良い点を取ったときは「自分の勉強の成果だ」と誇るが、悪い点を取ったときは「出題傾向が悪かった」や「体調が悪かった」と正当化する。
発生機序:個人の心理的幸福感(Well-being)や自己効力感を維持したいという動機と、自分の努力プロセスは認知しやすいが、外部環境の変数は認知しにくいという情報処理の偏りが複合して発生する。
例2:プロジェクトの遅延
プロジェクトが成功した際は「卓越したマネジメントの結果」と報告するが、遅延した際は「仕様変更が多かった」「リソースが不足していた」と外部要因のみを強調する。
対処法
- 客観的指標(KPI)の設定:評価基準を事後的に解釈するのではなく、事前に数値目標を設定し、結果との乖離を機械的に計測する。
- 失敗のポストモーテム:責任追及(Who)ではなく、プロセス上の欠陥(Why/How)に焦点を当てた振り返りを行い、自尊心を脅かさずに原因分析を行う環境を作る。
【Psychology】自己奉仕バイアスの解説
https://ss0832.github.io/posts/20260123_self-servingbias/ Related Posts
【Psychology】行為者-観察者バイアスの解説
2026-01-23
自分の行動は状況のせいにし、他者の行動は性格のせいにする二重基準
【Psychology】根本的な帰属の誤りの解説
2026-01-23
他者の行動を説明する際、状況的な要因を軽視し、その人の気質や性格を過大評価する傾向
【Psychology】利用可能性ヒューリスティックの解説
2026-01-23
思い出しやすい(記憶に新しい・衝撃的な)事例ほど、頻繁に起きていると誤認する心理
【Psychology】確証バイアスの解説
2026-01-23
自分の信念や仮説を支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視する傾向
【Psychology】ダニング・クルーガー効果の解説
2026-01-23
能力の低い人は自分を過大評価し、能力の高い人は自分を過小評価する認知バイアス
【Psychology】ハロー効果の解説
2026-01-23
ある対象の目立つ特徴に引きずられて、他の特徴の評価まで歪められてしまう現象