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【Psychology】自己奉仕バイアスの解説

最終更新:2026-01-23

概要#

自己奉仕バイアス(じこほうしバイアス、Self-Serving Bias)は、成功した事象の原因を自分の内的要因(能力、努力)に求め、失敗した事象の原因を外的要因(運、課題の難易度、他者の妨害)に求める認知傾向である。自尊心を維持するための防衛機制として機能するが、客観的な反省と成長を阻害する。


例と発生機序#

例1:試験結果#

試験で良い点を取ったときは「自分の勉強の成果だ」と誇るが、悪い点を取ったときは「出題傾向が悪かった」や「体調が悪かった」と正当化する。

発生機序:個人の心理的幸福感(Well-being)や自己効力感を維持したいという動機と、自分の努力プロセスは認知しやすいが、外部環境の変数は認知しにくいという情報処理の偏りが複合して発生する。

例2:プロジェクトの遅延#

プロジェクトが成功した際は「卓越したマネジメントの結果」と報告するが、遅延した際は「仕様変更が多かった」「リソースが不足していた」と外部要因のみを強調する。


対処法#

  1. 客観的指標(KPI)の設定:評価基準を事後的に解釈するのではなく、事前に数値目標を設定し、結果との乖離を機械的に計測する。
  2. 失敗のポストモーテム:責任追及(Who)ではなく、プロセス上の欠陥(Why/How)に焦点を当てた振り返りを行い、自尊心を脅かさずに原因分析を行う環境を作る。
【Psychology】自己奉仕バイアスの解説
https://ss0832.github.io/posts/20260123_self-servingbias/
Author
ss0832
Published at
2026-01-23
License
CC BY-NC-SA 4.0