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【Psychology】サンクコスト効果の解説
最終更新:2026-01-23
概要
サンクコスト効果(サンクコストこうか、Sunk Cost Fallacy / Concorde Fallacy)は、ある対象への金銭的・時間的・精神的な投資が、もはや回収不可能である(埋没費用となっている)にもかかわらず、その過去の投資を惜しむあまり、損失が拡大するとわかっていても投資や事業を継続してしまう認知バイアスである。
例と発生機序
例1:炎上プロジェクト
ソフトウェア開発において、当初の設計ミスにより完成の見込みが立たないことが判明したが、「これまでに半年間も開発費をかけたのだから、今さら中止にはできない」としてプロジェクトを続行し、最終的に赤字が倍増する。
例2:投資と損切り
保有している株式の価格が暴落し、企業の業績回復も見込めない状況において、「買った時の値段までは戻るはずだ」「ここで売ったら損が確定してしまう」と考え、売却(損切り)できずに含み損を抱え続ける。
発生機序:
- 損失回避性(Loss Aversion):人間は同額の「利益」を得る喜びよりも、「損失」を被る苦痛を大きく感じる(プロスペクト理論)ため、損失の確定を先延ばしにする傾向がある。
- 一貫性の原理:一度決定した方針を変更することは、過去の自分の判断ミスを認めることになるため、心理的な抵抗が生じる。
対処法
- ゼロベース思考:「もし今、投資していない状態でこの案件を持ちかけられたら、投資するか?」を自問する。
- 撤退基準の事前設定:プロジェクト開始時に、「損失がX円を超えたら自動的に撤退する」というルールを設けておく。
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